明治10年（1877）に設立された日本最古のワイン会社「大日本山梨葡萄酒会社」の系譜を継ぐのが、山梨県勝沼町にあるワイナリー、『シャトー・メルシャン』（旧メルシャン勝沼ワイナリー）だ。この地には、約1300年前から栽培されてきたといわれる「甲州」というぶどうがある。これは日本に多いアメリカ系の食用ぶどう品種とは違い、ワインに適した欧州系品種。「甲州」でつくるワインを、独自の個性を持つ、日本を代表するワインへと進化させたいとの願いから始まったのが「甲州アロマプロジェクト」だ。白ワインの香りに関して世界的に権威のある、フランス・ボルドー第二大学醸造学部デュブルデュー研究室の故富永敬俊博士に共同研究を依頼。その結果、甲州ワインからグレープフルーツに似た柑橘系の香りを持つ「3-メルカプトヘキサノール」が、また甲州ぶどうからはこの成分の素となる前駆物質が検出された。「シャトー・メルシャン甲州きいろ香」は、この研究により甲州の新しい魅力を引き出した自信作。あふれる柑橘系の香りとフレッシュな酸とのハーモニーが楽しめる。お届けする「きいろ香」は、柚子やスダチのような和柑橘、パッションフルーツ、温州みかんなどのさわやかな香りと酸味が特徴。引き締まった味わいのワインに仕上がっている。各種魚介料理、バターやクリーム、チーズを使う料理、豆腐料理、柑橘を使う料理、鶏肉や仔牛料理などに合う。